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「シンフォニアエンジ、永久磁石式の誘導加熱装置に参入」日刊工業新聞に掲載

(2026年4月3日付)

「シンフォニアエンジ、永久磁石式の誘導加熱装置に参入」日刊工業新聞に掲載

シンフォニアエンジニアリング(三重県伊勢市、永井博幸社長)は、永久磁石式の誘導加熱装置(ビレットヒーター)を開発し、受注を始めた。国内首位級の納入実績を持つ誘導コイル式アルミビレットヒーターで培った技術を応用。エネルギー効率を従来の約52%から最大約87%に高めた。永久磁石式は電気使用量を抑えられ需要が広がる一方、海外製が主流。シンフォニアエンジは充実したサービス体制など国産の高信頼性を訴求する。

ビレットヒーターはアルミや鋼などの棒状の金属を熱間鍛造や押し出し加工前に、誘導加熱技術で急速に加熱する装置。
永久磁石式は既存のコイル式に比べてコストが増すが、大幅な省エネルギーにより電気使用量を削減できる。シンフォニアエンジの試算では、今回の開発品を使うと、年間生産量5000トン、電気料金19円キロワット時の場合、従来装置と比較して台当たり年間約900万円の電気料金削減が見込まれるという。永久磁石は国内で安定調達できるメドをつけた。

開発にあたり回転体の運動条件を考慮した高度な解析手法を独自に確立し、非接触加熱の物理現象を高精度に解析する基盤を構築。ハルバッハ配列による強力磁場を最大限活用し、物理的条件を踏まえながら加熱出力の最大化と磁石使用量の低減の両立を追求した。ハルバッハ配列は永久磁石を特定の配列で配置し、一方向に磁束を集中させ反対側はほぼゼロとなる磁気回路。

世界的な脱炭素の流れで、顧客ニーズは従来の導入のしやすさに加え、省エネ性能やカーボンニュートラル(温室効果ガス排出ゼロ)にシフトしている。

シンフォニアエンジは建材業界をはじめ、自動車や電機など幅広い業界に提案。国内外のアルミ押出加工メーカーを主な対象とし、既存のコイル式からの更新、ガス炉からの電化切り替え需要などを取り込み、初年度2台、次年度以降も年3台以上の受注を確保し、年10億円以上の販売を目指す。

【2026.4.3日刊工業新聞1面】